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『Ever Sunny』初聴感想

菊地真のいちファン目線で新曲Ever Sunnyの感想を書き殴る。自分で見てもとても気持ち悪いので読み返すことはないだろう。

また、これを書くにあたってラジオや生放送などからは一切情報を入れていない。聞き逃したからだ。

 

 

一言で表すならこの曲は「菊地真の成長の歌」だ。歌詞では恋愛の片鱗はみられるが恋愛的な側面の要素は私は薄いと感じた。成長の要素が強すぎるので。

 

私が菊地真というアイドルについて考える中で、一番の特徴だと考えるのは彼女の「少女性」だ。はつらつで真っ直ぐな性格、恋に恋をしている姿、プロデューサーに父性(女の子として接されること)を求めていることなどが理由だ。

その真がトップアイドルを夢見て挑戦し、挫折や成功体験を経て大人に成長する中での過程こそが、私は彼女のかがやき、美しさの源であると思っている。言い換えるなら「少女」から「大人の女性」になるまでの変化のなかに彼女の美しさは集約されている。

 

彼女の魅力は変化そのものだ、と頭では思っている。ただ、いちオタクの私としては、やはりどうしようもなく「少女」である菊地真が途方もなく大好きなのも事実だ。だからこそEver Sunnyで見せてくれた真の新しい一面は衝撃であり、すこし悲しくもある。

 

Ever Sunny、イントロ〜Aメロで一番最初に感じたのは爽やかさと懐かしさだ。どことなくチアリングレターに似たようなゆっくりだけど爽快感のある歌い出しだと思った。自転車とチアリングレターの融合のように感じた。

ここまではまあ想像の範囲内というか、聞き慣れた菊地真の世界を感じたが。

サビ前の歌詞、衝撃だった。

 

『どうしたの 何もかもを投げ出して駆けつけたくなる

何度目だろう ただの片想いじゃないんだ』

ここでマジ!?!?となる。ただの片想いじゃない!?!?お前今まで好き好き大好きみたいな感じだったじゃん、と。

そしてそこからのサビ、2番の歌詞だ。

『守ってあげたいなんてさ はじめて感じたキミだよ』

『強がらせてごめんね』

 

寂しい。これは完全に大人の感情じゃないか。

好きの気持ちが守ってあげたいに繋がるのは少女のそれではないと感じた。少なくとも私にとっては。

 

変化の過程に人間・菊地真の美しさ、魅力は存在している。今回の新曲に関してもこの移り変わりの中にあることは間違いないが、歌詞や歌い方の表現力(これはまあしょうがない部分もあるが)に成長を感じてしまったことから、これは大人の手前に位置付けられる曲だと感じた。総じて私はとっても寂しい。けれど私がこれから菊地真に向き合っていく上でとっても大切な曲になるだろうと感じた。

 

さらに解釈を加えるならば「恋」についてだ。

菊地真は恋に恋をしている、というのは前提として、私は少女から女性への変化に1番起因するのは彼女自身の恋だと思っている。アイドルになる前、そしてアイドルになってからも「他人から見る自分」を他の誰よりも強く意識してきた彼女にとって、恋愛はそれに加えて「自分から見た他人」にも強く意識することになる。ラビットファーで気色悪い感想文を書いてしまった時も触れたかもしれないが、ふわふわとした抽象的な「恋」を、彼女自身が実感として「愛」と明確に捉えることができた瞬間に、彼女は大人になると思う。そこまでの白黒ではないかもしれないが、ともかくその自覚が彼女にとって(私が考える彼女にとって)大切になっていくと思っている。

Ever Sunny、冒頭で恋愛要素は薄いと言ってしまったが、これは表向きは恋愛の曲だ。そう言った意味でも『自転車』『チアリングレター』と似ているかもしれない。

「守ってあげたい」は愛ではないかと思うのだ。それを「はじめて感じた」のは、やはり愛を自覚した、大人になったということではないかと思うのだ。

アイドル・菊地真に見る少女の開花の不安定さ、歪さが好きな私から見ればこの曲における菊地真は安定して綺麗だ、だからこそ寂寥を感じてしまうのだろうと思う。

 

 

長々と書いてしまったが、言えるのはこの曲が私にとって大切な曲のひとつになること、そしてやっぱり菊地は歌がうまい。以上です。